ルナ天文台で星空散歩

土星が宵の空に見えるようになってきました。

望遠鏡でのぞきますと細い輪が見えます。
これは、土星の輪の傾きは年々変わるのですが、昨年真横になって地球からは輪が見えなくなってしまう珍しい現象が15ぶりに起こったのですが、今年からはまた徐々に見え始めているからです。

本当に土星の輪は、何度見ても不思議な気がします。
初めて見る方は、それはもう驚きの歓声です。

宇宙の神秘と一口に言いますが、人間には頭では分かっていても、実際に見てみないと分からないことがたくさんあります。
そして、例え目で見えていても、一体その意味というのはどういうことなのかと思わず問いかける自分がそこにあります。そこには、知的な理解を超えた感動と現実感があります。

「本物の体験」の大切さですね。
ほんとうに不思議です。

 

今、夜も更けた10時ころ、南の空を見れば冬の大三角が輝いていますが、その一番下の星シリウスは全天で一番明るい恒星で、マイナス1.4等という素晴らしく美しい星です。
そして、そのほぼ真下の地平線ぎりぎりに一つ星が光っているのが分かるでしょうか?
これが、中国では長寿と幸福を司る神として道教で神格化され、一目見た者は長生きをするという信じられている南極老人星です。
(実際、見たことがある人は少ないですね)
実は、これは全天で第2の明るい恒星、カノープスです。
南半球に行けば頭上にとても良く見えるのですが、日本(北半球の中緯度)からは地平線から、東京からはわずかに2度、関西からは3度、熊本でも5度くらいにしかなりません。
中国でも見るのが難しいところから、伝説が生まれたんでしょうね。みなさんも、南の空が開けている所で、ぜひ一度見てみて下さい。