ルナ天文台で星空散歩

土星が宵の空に見えるようになってきました。

望遠鏡でのぞきますと細い輪が見えます。
これは、土星の輪の傾きは年々変わるのですが、昨年真横になって地球からは輪が見えなくなってしまう珍しい現象が15ぶりに起こったのですが、今年からはまた徐々に見え始めているからです。

本当に土星の輪は、何度見ても不思議な気がします。
初めて見る方は、それはもう驚きの歓声です。

宇宙の神秘と一口に言いますが、人間には頭では分かっていても、実際に見てみないと分からないことがたくさんあります。
そして、例え目で見えていても、一体その意味というのはどういうことなのかと思わず問いかける自分がそこにあります。そこには、知的な理解を超えた感動と現実感があります。

「本物の体験」の大切さですね。
ほんとうに不思議です。

 

今、夜も更けた10時ころ、南の空を見れば冬の大三角が輝いていますが、その一番下の星シリウスは全天で一番明るい恒星で、マイナス1.4等という素晴らしく美しい星です。
そして、そのほぼ真下の地平線ぎりぎりに一つ星が光っているのが分かるでしょうか?
これが、中国では長寿と幸福を司る神として道教で神格化され、一目見た者は長生きをするという信じられている南極老人星です。
(実際、見たことがある人は少ないですね)
実は、これは全天で第2の明るい恒星、カノープスです。
南半球に行けば頭上にとても良く見えるのですが、日本(北半球の中緯度)からは地平線から、東京からはわずかに2度、関西からは3度、熊本でも5度くらいにしかなりません。
中国でも見るのが難しいところから、伝説が生まれたんでしょうね。みなさんも、南の空が開けている所で、ぜひ一度見てみて下さい。

 
2003年大接近時の火星

2003年大接近時の火星

火星=赤い惑星が、宵の東の空に不気味に輝いています。南の方には全天第一の恒星シリウス、そして東の空には赤い火星と、まるで明るさを競うかのように、たいへん美しく輝いています。
2年2ヶ月ごとに地球に近づく火星は、1月28日が最接近です。今回およそ1億キロメートルまで近づきます。2003年の火星大接近時は、そのおよそ半分の距離まで近づき大変大きく見えましたが、今回も白い北極冠など模様がはっきりと見えて見事な光景です。

 

1月15日の部分日食は、残念ながら雲って見えませんでした。欠けた太陽が西空に沈んでいく様子を観察できたはずでしたが、残念! 日食は太陽と月が重なる現象ですので、必ず新月の時に起こります。ということは、その後は夕方の西空に細い月が見え始めて、日ごとに大きくなっていくということですね。お天気も回復してきそうです。夕空の美しい繊月を楽しみましょう。

【天文現象カレンダー】
http://www.via.co.jp/luna/calendar.html

 

明けましておめでとうございます。
2010年がスタートしました。
天文台では、年末年始の連日のきびしい冷え込みの中、毎晩キャーキャー大騒ぎで素晴らしい月を見ていただきました。
元旦の未明の月食は、あいにく阿蘇からは雲って見えませんでしたが、今年は月食が3回、日食が1回というとても贅沢な年になります。
そして、火星が今月末には2年2ヶ月ぶりに地球に再接近します。
加えて、春からは土星も見え始めます。
楽しみです。
また、今年はどんな突発的な天文現象が起こるか、ワクワクしますね。

 

2009年もあと1時間あまりとなりました。

天文台では、この冬一番の寒風にさらされながら、素晴らしく澄んだ空気の中で、美しい月とシリウス、そしてオリオン大星雲の中のトラペジウムなどを観察しました。

そして、迎える新年2010年は、元旦から部分月食です。

食の始まりは3時51分、そして4時13分に一番欠けます。
今回は一割ほどが欠けるだけですが、一年の始まりにふさわしい素晴らしい天文イベントです。

もし、朝早く起きられたり、初もうでの帰りにでも、ぜひ見てみて下さいね。

 
7月22日 日食

7月22日 日食

日食観測会

日食観測会

いよいよ、年の瀬が迫ってきました。
今年は世界天文年ということで、さまざまに星の世界が話題になりました。
ちょっと、振り返ってみると・・・

★2月の肉眼でも良く見えた夜空の放浪者、ルーリン彗星。

★7月の日本では46年ぶりの皆既日食。観測会には大勢の方が見えられ、薄雲の中に大きく欠けた太陽にびっくり。その後の昼食会であか牛の丸焼きにも歓声があがりましたね。

★また7月には木星に天体の衝突らしき跡が発見され、15年前のシューメーカ・レヴィ彗星衝突以来の現象で、夏の間しばらく見えていました。

★8月の土星環の消失現象は、あいにくの曇りで14年ぶりの現象を観察できませんでしたが、その日の前後に細くなった環を見ることができました。

★11月のしし座流星群、12月のふたご座流星群でも、特別観測会を行い美しい流れ星を観察しました。

さて、今年ももう後わずか。いよいよ澄み切って美しくなってきた冬の星空がきれいです。

 

世の中がクリスマスツリーとジングルベルの曲であふれる12月、森のアトリエでもクリスマスコンサートを行いました。
そのクリスマスの星ということでよく話題になるのは、ベツレヘムの星の正体ですね。イエス・キリストが生まれたときに空に輝いていたという星で、ツリーのてっぺんに今でも輝いています。土星と木星が並んでいたのを見ていたのではないかとか、様々な説があります。
さて、実際に天文台で冬の星空を見ていると、例えばプレアデス星団(すばる)などは、まさにクリスマスツリー。その豪華なイルミネーションは、どんな電飾もかなわない美しさで、双眼望遠鏡で見ると、誰もが驚きの歓声をあげます。もともとイルミネーションというのは、人間が星の輝きをマネたものです。人工の光ももちろん美しいですが、満天の星空、本物の風景は本当に素晴らしいですね。
ベツレヘムの星が、実際に輝いていたかどうかは分かりませんが、もしそうでなくても、冬の星空は、すでに信じられないくらい美しい星たちで満ちています。

 

今年のふたご座流星群は、けっこうな数が流れているようです。昨夜も、スバルやオリオン大星雲などの観望時間中に、お客さまといくつもの流れ星を目撃することができました。ご宿泊の方の中には、夜中に起きて30個以上見た方もあったようです。明日のお昼が極大の予想ですので、今夜から明日の夜が観測には適しています。ルナ天文台では今夜観測会を行いますが、どれくらいの数を観測できるか、とても楽しみですね。

 

夜空に流れる流れ星、ロマンティックですね。

三大流星群とは、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座の流星群、そして12月のふたご座流星群です。(この他にも、ほぼ33年おきに大流星雨をもたらす“しし座流星群”も有名です)

さて流れ星の正体は、小さな宇宙のチリ=ダスト(数ミリ〜数センチ程度)が、毎秒数十キロという速度で地球にぶつかって、大気圏で燃え尽きて見える現象です。
そして流星群というのは、太陽系の仲間である彗星(ほうき星)がまき散らしていったそんなダストの帯の中を、決まった日時で地球が通過するときに、一定の方角からたくさんのダストがぶつかって来て起きるんですね。

ふたご座流星群は、元々は彗星だった小惑星フェアトンのダストの帯が引き起こし、今回は多ければ1時間に50個程度の流れ星が観察できるかもしれません。

流星群の観測は、野外で寝ころんで行います。真冬並みの防寒着と寝袋が必需品です。
きっと寒いでしょうが、もし晴れていればそんな寒さを吹き飛ばす素晴らしい流れ星が流れることでしょう。

(南阿蘇ルナ天文台では、特別観測会を12月13日(日)夜22:00~25:00まで行います。)

 

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